第17回 エンバカデロ・デベロッパーキャンプ セッションB2自己フォロー その2:Delphi用のプロジェクトしかないコンポーネントをC++Builderにインストールする

RAD Studio(C++BuilderDelphiの両方)がインストールされている場合は、Delphi用のプロジェクトのプロジェクトオプションを変更することによって、C++Builderのプロジェクトでも使用可能。当然、コンパイル後のパッケージではなくソースコードが必要。

RAD Studio 2009/2010の場合:

[プロジェクト|オプション|Delphiコンパイラ|リンク]を選択して以下の項目を修正:

  • [リンカ出力]の値を"すべての C++ Builder ファイル(パッケージ ライブラリを含む)を生成"にする
  • [C++Builder hpp 出力ディレクトリ]の値を$(BDSCOMMONDIR)\hppにする
  • [C++Builder obj 出力ディレクトリ]の値を$(BDSCOMMONDIR)\dcpにする
  • [ツール|オプション|C++オプション|パスとディレクトリ]のインクルードパスに$(BDSCOMMONDIR)\hppを追加

RAD Studio XEの場合:

[プロジェクト|オプション|Delphiコンパイラ|出力 -C/C++]を選択して以下の項目を修正:

  • [C/C++ 出力ファイルの生成]のを"すべての C++ Builder ファイル(パッケージ ライブラリを含む)を生成"にする
  • [C/C++ .hpp 出力ディレクトリ]の値を$(BDSCOMMONDIR)\hppにする
  • [C/C++ .obj/.lib 出力ディレクトリ]の値を$(BDSCOMMONDIR)\dcpにする
  • [ツール|オプション|C++オプション|パスとディレクトリ]のインクルードパスに$(BDSCOMMONDIR)\hppを追加

C++Builderだけの場合:

  • [ファイル|新規作成|パッケージ C++Builder]でプロジェクトを新規作成
  • プロジェクトに*.dpkや*.dprojが参照しているソースコード(*.pas)を追加

すべてのプロジェクトでは試していないのと、C++Builder 6用のプロジェクトを変換するよりうまくいく場合がある。

また、プロジェクトのビルド時にコンパイルエラーが発生する場合は、以下の対処をする。