RAD Studio XEファーストインプレッション その1:Subversion編

"Fulcrum"のコードネームで開発されていた、C++Builder/Delphiの新バージョンが"RAD Studio XE"として発表。 ベータテストをやっていたのだけど、表に出せる部分は出してもいいよとのお達しがEmbarcaderoから来たので、ほんの少しだけ晒してみる。 もちろん、正式リリースはまだだし、若干の大人の事情もあったりするので、その部分はお察しください。 あと、テストはC++Builderの部分しかいじっていないのと、内容はスニークビデオの後追いになるので、参考になるかどうかは判りません。

スクリーンショット

スクリーンショットはこんな感じ。



2010とほとんど変化無し(^^

Subversionとの統合

かねてから要望が高かったSubversionとの統合が実現。
ちょっとした手順が必要だけど、Putty.exe/Pageant.exe/Plinkw.exeを使ってSSHトンネリングを使用したリポジトリのアクセスもOK。多分、正式サポートはしないと思うので詳細な方法は正式リリース後にはてな(場合によってはEDNに)アップする予定。

メニューにリポジトリへのアクセスが追加。

リポジトリからチェックアウト。

リポジトリブラウザでリポジトリにアクセス。

差分表示とか。

ソースコードの差分表示はIDE内部のもの以外にも、任意の差分表示ツールも選択可能。WinMergeをインストールすればWinMergeが使える*1し、デフォルトでBeyondCompareがバンドルされている。マージツールも同様。なので、自分が使い慣れたツールをそのまま使用できる。

コミットは、プロジェクトマネージャーにSubversionのメニューが追加されたので、そこからコミット。

コミット画面は、当然ながらコメントとかが入力できる。

こんな感じで、TortoiseSVNのような外部のツールに頼らずにIDE内で完結した形でSubversionにアクセスできる。

(気力があればの)次回予告:
多分RTLがらみ。std::string/std::wstringがムーブセマンティクスに対応したこととか、新規追加されたVCL正規表現クラスの使い方とかなど。

追記:
このネタ、土曜日の夕方に1分程度「公開状態」にあったのだけど、Embarcaderoに確認するために一旦削除して保留状態に。 そしたら、その隙にgoogleにクロールされていた。よって、キャッシュとして公開状態になっていたというオチが。 "std::string ムーブセマンティクス"でググったらキャッシュが引っかかってビックリ。

*1:もちろん、[ツール|オプション]で設定しないと使えない。