RAD Studio XEファーストインプレッション その1:Subversion編
"Fulcrum"のコードネームで開発されていた、C++Builder/Delphiの新バージョンが"RAD Studio XE"として発表。
ベータテストをやっていたのだけど、表に出せる部分は出してもいいよとのお達しがEmbarcaderoから来たので、ほんの少しだけ晒してみる。
もちろん、正式リリースはまだだし、若干の大人の事情もあったりするので、その部分はお察しください。
Subversionとの統合
かねてから要望が高かったSubversionとの統合が実現。
ちょっとした手順が必要だけど、Putty.exe/Pageant.exe/Plinkw.exeを使ってSSHトンネリングを使用したリポジトリのアクセスもOK。多分、正式サポートはしないと思うので詳細な方法は正式リリース後にはてな(場合によってはEDNに)アップする予定。
メニューにリポジトリへのアクセスが追加。
リポジトリからチェックアウト。
差分表示とか。
ソースコードの差分表示はIDE内部のもの以外にも、任意の差分表示ツールも選択可能。WinMergeをインストールすればWinMergeが使える*1し、デフォルトでBeyondCompareがバンドルされている。マージツールも同様。なので、自分が使い慣れたツールをそのまま使用できる。
コミットは、プロジェクトマネージャーにSubversionのメニューが追加されたので、そこからコミット。
コミット画面は、当然ながらコメントとかが入力できる。
こんな感じで、TortoiseSVNのような外部のツールに頼らずにIDE内で完結した形でSubversionにアクセスできる。
(気力があればの)次回予告:
多分RTLがらみ。std::string/std::wstringがムーブセマンティクスに対応したこととか、新規追加されたVCLの正規表現クラスの使い方とかなど。
追記:
このネタ、土曜日の夕方に1分程度「公開状態」にあったのだけど、Embarcaderoに確認するために一旦削除して保留状態に。
そしたら、その隙にgoogleにクロールされていた。よって、キャッシュとして公開状態になっていたというオチが。
"std::string ムーブセマンティクス"でググったらキャッシュが引っかかってビックリ。