Ubuntu 11.10カスタマイズ関連の覚え書き
Ubuntu 11.10をインストールしたのだけど、気に入らないところがあったのでカスタマイズしてみた。
GUIシェルをgnome-shellにする。
個人的にUnityは好きになれないので、従来のgnome-shellにする。
端末を開いて以下のコマンドを実行。まず、apt-get update/upgradeで最新の状態にする。
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
sudo apt-get install gnome-tweak-tool
ubuntu-tweakをインストールすれば、芋づる式にgnomeまでインストールされる。
一旦ログアウトし、ログイン画面で歯車のアイコンをクリックすると一覧に"gnome"があるので選択。ログインすればUnityに変わってgnomeがシェルになる。
デフォルトのテキストエディタをvimにする。
ドットファイルをダブルクリックするとgeditが立ち上がるのが気に入らないので、これをgvimにする。
端末を開いて以下のコマンドを実行。
sudo apt-get install vim-gnome
sudo gvim /usr/share/applications/defaults.list
vimで開いたファイルのtext/plain行の値をgvimにする。
text/plain=gvim.desktop
一旦ログアウトして、再度ログインすれば設定が反映される。
~/.local/share/applications/mimeapps.listがユーザーごとの設定ファイルみたいだけどうまくいかなかった。全体に影響がある部分を修正したくなかったけど、自分用の仮想マシンだから気にしない。
Webセミナー「アンドキュメンテッド(?) VCL 〜逆引きVCL新機能〜」自己フォロー
QAで指摘があった件を試してみました。
TListViewのグルーピングがうまくいかなかった件
本当は、こんな感じに表示されるはずでした。
テストは、64bit版のWindows 7でテーマ有効。実機はWindows 7の32bit版。この辺の差異かな…。
TDirectory.GetFilesでファイル属性を取得する
TDirectory.GetFilesはファイル名だけかと思いきや、無名メソッドを使用するバージョンで属性とか取れるという指摘があったので試してみました。
結果をフィルタリングするために使われる TFilterPredicate オプションがあって、そこで属性を取得。
Delphiのサンプルはこんな感じ。
procedure TForm1.Button1Click(Sender: TObject); var Dir : String; Root: WideString; Files: TStringDynArray; FilterPredicate: TDirectory.TFilterPredicate; begin Dir := GetMyDocumentsPath(CSIDL_PERSONAL); if SelectDirectory('フォルダを選択してください。', Root, Dir, [sdNewUI]) then Edit1.Text := Dir; with Memo1 do begin Clear; Lines.BeginUpdate; // ファイルを検索 Files := TDirectory.GetFiles(Edit1.Text, '*.pas', TSearchOption.soAllDirectories, function(const Path: string; const SearchRec: TSearchRec): Boolean begin Lines.Add(Format('Path = %s Size = %d', [Path + SearchRec.Name, SearchRec.Size])); Result := true; end ); Lines.EndUpdate; end; end;
引数に無名メソッドを渡し、その中でファイルの属性を取得する。
C++Builderの場合は無名メソッドをコンパイラがサポートしていないので、TCppInterfacedObject
class Filter : public TCppInterfacedObject<TDirectory::TFilterPredicate> { public: bool __fastcall Invoke(const System::UnicodeString Path, const Sysutils::TSearchRec &SearchRec) { UnicodeString s = Format("Path = %s Size = %d", ARRAYOFCONST((Path + SearchRec.Name, SearchRec.Size))); Form1->Memo1->Lines->Append(s); return true; } }; //--------------------------------------------------------------------------- void __fastcall TForm1::Button1Click(TObject *Sender) { wchar_t DirPath[MAX_PATH]; ::SecureZeroMemory(DirPath, sizeof(DirPath)); ::SHGetFolderPath(0, CSIDL_PERSONAL, 0, 0, DirPath); UnicodeString Dir(DirPath); if (::SelectDirectory(L"フォルダを選択してください。", "//", Dir, TSelectDirExtOpts() << sdNewUI)) { Edit1->Text = Dir; Memo1->Clear(); Memo1->Lines->BeginUpdate(); // ファイルを検索 Filter* filter = new Filter(); TDirectory::GetFiles(Edit1->Text, "*.cpp", TSearchOption::soAllDirectories, filter); // delete filter; // deleteは不要 Memo1->Lines->EndUpdate(); } }
フィルタリングを行うクラスのインスタンスはnewで初期化する必要があるが、明示的にdeleteする必要が無い。
ちなみに、C++11のラムダ式*1がC++Builderに実装されたら、こんな感じになるのかな…。
TDirectory::GetFiles(Edit1->Text, "*.cpp", TSearchOption::soAllDirectories, [this](const System::UnicodeString Path, const Sysutils::TSearchRec &SearchRec) { UnicodeString s = Format("Path = %s Size = %d", ARRAYOFCONST((Path + SearchRec.Name, SearchRec.Size))); Memo1->Lines->Append(s); return true; });
ああ、滅茶苦茶便利。
*1:C++Builder XE3(?)でC++11のラムダ式サポートまだぁ?(AA略
第20回エンバカデロ デベロッパーキャンプで喋れなくなりました。
明日のセッションA4「アンドキュメンテッド(?) VCL 〜逆引きVCL新機能〜」は自分の諸事情により急遽講演中止となりました。
セッションを申し込まれた方、大変申し訳ありません。
明日の分は、後日Webセミナーとして実施する予定です。
RAD Studio XEとF-Secure Internet Security 2011の相性問題
メインマシンのセキュリティソフトをウイルスバスターからエフセキュア インターネット セキュリティ 2011に乗り換えたのだけど、RAD Studio XEを起動すると「使用許諾コードが不正」と判断されてRAD Studioが起動しなかった。
これは、エフセキュア インターネット セキュリティのディープガードに由来するもので、以下の手順でBDS.EXEをディープガードの検索対象から外せばOK。
- F-Secure Internet Security 2011を開く
- [コンピュータ|ウイルスとスパイウェア スキャン]を選択
- [除外したオブジェクトを表示]をクリック
- [オブジェクト]タブを選択
- [追加]をクリックして、"C:\Program Files (x86)\Embarcadero\RAD Studio\8.0\bin\bds.exe"を選択
- [OK]をクリック
- [OK]をクリック
- [閉じる]をクリック
以上でRAD Studioが検索対象から外れるので、RAD Studioが問題なく実行される。
C++BuilderではOpen Tools APIを使ったアドオンをデバッグできない件についての回避方法
C++BuilderではOpen Tools APIを使ったアドオンをデバッグできない件があり、これをQC#92188として登録したのだけど、Embarcaderoから回答があって一応の解決法が見つかりました。
以下の手順でアドオンのデバッグが可能。
- OTAを使ったプロジェクトをC++Builderで作成する。
- プロジェクトをビルドして、アドオンをインストールする。
- 一旦IDEを終了する。
- もう一度、IDEを起動してOTAを使ったプロジェクトを読み込む。
- ブレークポイントを設定する。
- プロジェクトを読み込んだIDEとは別のIDEを起動する。この段階であとから起動したIDEでもアドオンは有効になっている。
- プロジェクトを読み込んだIDEで、[実行|プロセスにアタッチ]を選択し、あとから起動したIDEのプロセスにデバッガをアタッチする。
- アタッチしたIDEでアドオンを実行する。
いわゆる「運用で回避」と言えなくはないけど、Delphiと比べて少々面倒なのは事実。
C++Builderでのアドオン作成は諦めていたから、朗報と言えば朗報。
Universal Character Set Detector C LibraryをDelphi XEから使用する
C++Builderで試した、Mozillaのエンコーディング自動判別ライブラリである「universalchardet」をDLL化したのをDelphiで動作させてみました。バイナリはhttp://a7m.sakura.ne.jp/SOURCE/universalchardet-CB.7zに用意したもので、C++Builder XE(BCC32.EXE 6.31)でコンパイル。
Delphiでuniversalchardet.dllを使うためには、DLLの宣言を記述したユニットを作成しなければならない。
unit universalchardet; interface type chardet_t = Pointer; const CHARDET_RESULT_OK = 0; CHARDET_RESULT_NOMEMORY = -1; CHARDET_RESULT_INVALID_DETECTOR = -2; CHARDET_MAX_ENCODING_NAME = 64; CHARDET_ENCODING_ISO_2022_JP = 'ISO-2022-JP'; CHARDET_ENCODING_ISO_2022_CN = 'ISO-2022-CN'; CHARDET_ENCODING_ISO_2022_KR = 'ISO-2022-KR'; CHARDET_ENCODING_ISO_8859_5 = 'ISO-8859-5'; CHARDET_ENCODING_ISO_8859_7 = 'ISO-8859-7'; CHARDET_ENCODING_ISO_8859_8 = 'ISO-8859-8'; CHARDET_ENCODING_BIG5 = 'BIG5'; CHARDET_ENCODING_GB18030 = 'GB18030'; CHARDET_ENCODING_EUC_JP = 'EUC-JP'; CHARDET_ENCODING_EUC_KR = 'EUC-KR'; CHARDET_ENCODING_EUC_TW = 'EUC-TW'; CHARDET_ENCODING_SHIFT_JIS = 'SHIFT_JIS'; CHARDET_ENCODING_IBM855 = 'IBM855'; CHARDET_ENCODING_IBM866 = 'IBM866'; CHARDET_ENCODING_KOI8_R = 'KOI8-R'; CHARDET_ENCODING_MACCYRILLIC = 'MACCYRILLIC'; CHARDET_ENCODING_WINDOWS_1251 = 'WINDOWS-1251'; CHARDET_ENCODING_WINDOWS_1252 = 'WINDOWS-1252'; CHARDET_ENCODING_WINDOWS_1253 = 'WINDOWS-1253'; CHARDET_ENCODING_WINDOWS_1255 = 'WINDOWS-1255'; CHARDET_ENCODING_UTF_8 = 'UTF-8'; CHARDET_ENCODING_UTF_16BE = 'UTF-16BE'; CHARDET_ENCODING_UTF_16LE = 'UTF-16LE'; CHARDET_ENCODING_UTF_32BE = 'UTF-32BE'; CHARDET_ENCODING_UTF_32LE = 'UTF-32LE'; CHARDET_ENCODING_HZ_GB_2312 = 'HZ-GB-2312'; CHARDET_ENCODING_X_ISO_10646_UCS_4_3412 = 'X-ISO-10646-UCS-4-3412'; CHARDET_ENCODING_X_ISO_10646_UCS_4_2143 = 'X-ISO-10646-UCS-4-2143'; // Unused CHARDET_ENCODING_ISO_8859_2 = 'ISO-8859-2'; CHARDET_ENCODING_WINDOWS_1250 = 'WINDOWS-1250'; CHARDET_ENCODING_TIS_620 = 'TIS-620'; function chardet_create(var pdet: chardet_t): integer; stdcall; external 'universalchardet.dll' name '_chardet_create'; procedure chardet_destroy(det: chardet_t); stdcall; external 'universalchardet.dll' name '_chardet_destroy'; function chardet_handle_data(det: chardet_t; const data: PAnsiChar; len: Cardinal): integer; stdcall; external 'universalchardet.dll' name '_chardet_handle_data'; function chardet_data_end(det: chardet_t): integer; stdcall; external 'universalchardet.dll' name '_chardet_data_end'; function chardet_reset(det: chardet_t): integer; stdcall; external 'universalchardet.dll' name '_chardet_reset'; function chardet_get_charset(det: chardet_t; namebuf: PAnsiChar; buflen: Cardinal): integer; stdcall; external 'universalchardet.dll' name '_chardet_get_charset'; implementation end.
このファイルをuniversalchardet.pasとして保存する。
実際に使用する場合は、users節にuniversalchardetを追加する。サンプルコードは以下の通り。
procedure TForm1.Button1Click(Sender: TObject); var ms: TMemoryStream; enc: TEncoding; encname: array[0..CHARDET_MAX_ENCODING_NAME] of AnsiChar; det: chardet_t; res: Integer; begin ms := TMemoryStream.Create; // ファイルのロード ms.LoadFromFile(filename); // オフセットをストリームの先頭に ms.Position := 0; // エンコーディングの判別をする det := nil; chardet_create(det); res := chardet_handle_data(det, ms.Memory, ms.Size); chardet_data_end(det); // エンコーディング名の取得 chardet_get_charset(det, encname, CHARDET_MAX_ENCODING_NAME); chardet_destroy(det); // 自動判別結果を元にエンコーディングを判別して読み込み enc := nil; try enc := TEncoding.GetEncoding(encname); except on EEncodingError do enc := TEncoding.Default; end; Memo1.Lines.LoadFromStream(ms, enc); ms.Free; end;
7月21日のウェブセミナーと、第20回エンバカデロ デベロッパーキャンプで喋ります。
7/21のオンラインセミナーは、13/14回デベロッパーキャンプでやったポインタというかメモリ管理ネタの再演。
このネタの評判がいいとの話しでオファーがあったのでオンラインセミナーとして再演します。
9/6の第20回デベロッパーキャンプは「アンドキュメンテッド(?)VCL」と称して、残念ながらドキュメントが整備されていないVCLのクラスやコンポーネントについての使用法。BDS2006以降の新機能が中心。
一応、逆引き形式なので、何かリクエストがあれば、アンドキュメンテッドなもので無くても、自分が判る範囲で対応します。
リクエストはこの記事のコメントか、Twitterの#dcamp_jpのハッシュタグでつぶやいてください。
7/26 追記:
Q&Aで、おすすめの本は?と言うのがあったので、追記。
とりあえず、こんなものかな?
Debug Hacks -デバッグを極めるテクニック&ツール
- 作者: 吉岡弘隆,大和一洋,大岩尚宏,安部東洋,吉田俊輔
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Binary Hacks ―ハッカー秘伝のテクニック100選
- 作者: 高林哲,鵜飼文敏,佐藤祐介,浜地慎一郎,首藤一幸
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- 発売日: 2006/11/14
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- 作者: John R. Levine,榊原一矢,ポジティブエッジ
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2001/09
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- 購入: 7人 クリック: 181回
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- 作者: 稲葉一浩
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2007/07/11
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- 購入: 4人 クリック: 235回
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- 作者: ビョルン・カールソン,村上雅章
- 出版社/メーカー: ピアソンエデュケーション
- 発売日: 2008/10/07
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